sasakittyの日々の記録です。
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#大日本プロレス設立十五周年記念大会 |
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sasakittyが初めて大日本プロレスと仕事をさせて頂いたのは、2003年8月21日の後楽園ホール・・・。
「一軒家プロレス」と銘打たれたタイトルの興行で、2階建ての家をリングに選手達が戦うと云う・・・今、想うと途轍も無い物でした。 当時団体が発足して八年目と云う大日本プロレスでしたが、今考えると厳しい会社の状況から何とか脱出しようとして居た頃だったと云うのが最近に成って解りました。 「デスマッチ」と云う試合形式の団体も見た事が在りませんでしたから、初めて試合を見た時の驚きは今でも忘れられません。 そんな大日本プロレスの皆さんに「お父さんのバックドロップ」と云う映画の作品に協力して頂いた頃から、更に深い間柄と成った訳ですが、そんな「大日本」との濃厚な時間も7年間と云う時間が過ぎていたと云う事を、昨日は改めて思った1日で御座居ました。 数え挙げたら切りがないぐらい、大日本の大会を拝見させて頂いて来て居る訳ですが、彼等は本当に「プロレス」が好きで・・「大日本」と云う自由な世界を愛して居る「住人」達なんだろうと、つくづく感じます。 それは・・選手だけに限らず、裏方と呼ばれるスタッフ、関係者の皆さん一人一人が「プロレス」と云うふしぎな世界・・「大日本プロレス」と云う、他団体とは稀な集団に何かの可能性を感じて集まって居る人々なのでしよう・・。 開場前に、本部前で開かれた最終確認ミーティングのラフさとアバウトさを聞いて居ても「良くこれで此の規模のイベントが開催出来るな・・・」と、蓄積して来たノウハウの偉大さに驚く訳です。 今時のイベント制作には、必ず「運営マニュアル」と言う物が存在して、派遣会社のアルバイトを中心とした杓子定規な管理運営が主流と成っています。 昨日派遣会社の人に任せていたら、御客様の入場がスムーズに行かなかった訳ですが、途中で気が付き・・慌ててモギリに参戦して何とかスピーディーに入場させられた訳ですが、その臨機応変さが、今の世の中では、なかなか出来ない事に成って仕舞って居るのでしよう。 物販なんかでも、スピーディーに「こなす」と云う事よりも「間違えをしない」と云う事を「良し」とする傾向が、昨今では主流に成りつつ在ります。 対応や、言葉使い・・・様々な物が「マニュアル化」されていますから、プロレス会場独特のアバウトな「テキ屋」とも「昔のサーカス」をも連想させる雰囲気に「興行は本来こう在るべき」と云う物を、僕なんかは無意識に感じ取って仕舞う訳です。 寺山修司さんの映画「田園に死す」の一場面に、少年がサーカスの裏口からバックステージを覗き見する・・・あんな感覚が、今の劇場やら興行の世界には失われて居る物なのでしょう・・。 搬出される・・・山積みの舞台の道具をみて「凄いな・・」と感じたあの感覚にも似て居ます。 やはり「プロ」の見世物は「尋常」な物であっては行けないから「プロ」なのだと・・・・鍛え上げられた選手達の肉体や顔付を眺めて居ると、強く伝わって来ますな・・。 そんな事を思いつつ、昨日は、開場後は物販を手伝って居りましたが、昨日の売店(あえてこの呼び方・・・)はリーダーのミス山口 以下、グッズを納入して居るサプライヤーの若旦那衆が大集結すると云う・・・リングの熱戦にも負けない、それは凄まじい商戦が繰広げられて居りました。 コレ又、恰幅の良い旦那衆の皆さんは、やはり子供の頃からの「プロレス」の洗礼を受けた様ですから、物を売り乍らも実に楽しそうな訳です。 口上を言い乍ら注文を取って、計算をし乍ら袋に入れて釣り銭を渡す・・・その間20秒とかですから・・KIOSK以上の処理速度を皆さん発揮して居る訳です。 流石・・・商魂恐るべし若旦那衆です・・。 サンリオのギフトゲートのオネーさんだったら・・・「ご自宅用ですか?」とか「マスコットはお付けしますか?」とか「ポイントは交換しますか?」とか言う話に成りますから、プロレス会場だと大変な事に成って仕舞います・・。 選手も段ボール箱にグッズを入れて会場内を縦横無尽に売り歩きますから、日本の商人(あきんど)が最近忘れ掛けて居た「手売り」と云う「行商」の原点に、旦那衆も「ときめく」物が在るのでしょう・・・。 矢張り、商売の基本は現金を握りしめた時の感触なのでしよう・・。 サンリオの辻信太郎社長が・・ピューロランドの中で数百円のグッズを「手売り」して居る姿を思い出さずに居れません・・・。 商品をお客さんに渡す時に現金と共に笑顔や期待感を受け取る感覚は、AMAZONの社員にも楽天の社員にも理解し得ない物なのでしよう・・。 其処には「時給換算」や「タイムカード」や「サービス残業」なんて云う言葉も無い、闇市同様な商いのバトルロイヤルの世界です。 大日本プロレスの登坂部長は山田洋次監督の「男はつらいよ」をバイブルとして居る御人ですから、その辺りにも深いこだわりを見せて居るのでしよう・・・。 大会後撤収中に見せた旦那衆の、達成感に満ちた不敵な笑顔も、只「売れた」と云うだけではなく・・・、お客さんが喜んで呉れて居ると云う手応えをリアルに受け止めた、実感に因る物なのでしよう。 と言う訳で、画像はバトルカンパニーから送らせて頂いた迷惑な花輪。 酒場関連の皆さんも数多くお越し頂きまして、オマケに差し入れまで頂戴致しまして、本当に有り難う御座居ました。 この場を持ちまして、厚く御礼を申し上げさせて頂きます。 最後に二つ感動した事は、「ロミジュリ」の時に御世話に成りました、元全日本女子プロレスのリングアナ・今井さんのコールが生で聞けた事です。 全女の最期に立ち会われた方ですが、誰よりも松永会長を支えられた方の口からコールされた選手達の名前に、全女の長く深い歴史の重さを改めて感じ取る事が出来ました。 しかも大きな会場の大観衆の中・・「只今より女子プロレスを行います」と云った最初の言葉に「全女の魂」を受け止めました。 もうひとつ印象に残ったのは、開場前の体育館を一人で黙々とランニングをした後、四股を踏んで居た天龍源一郎選手です。 天龍選手も相撲の世界からプロレスラーに成った選手です。ストレッチの一環で四股を踏まれていたのでしようが、いつまでも自分のスタイルとリズムを守り続けるベテランの姿と云う物は、仕事をする者の姿勢として物凄く心を打たれる物が在ります。 天龍選手クラスの超一級のレスラーと同じリングに上がった岡林選手は、昨日は計り知れない大きな経験を積んだ事でしよう・・。 近い将来 岡林選手が横浜文体でベルトを賭けて、メインで戦える様な選手に成長した時に、15周年のリングで天龍選手に健闘を称えられた事を思い出す事でしよう。 全力を振絞って物事に立ち向う熱い姿に人々は感動するのでしよう・・・。 それは、あらゆる日常・・メジャーとかインディーとか・・そんな線引きすらも一切無い・・・最早精神の世界を垣間見る瞬間なのかも知れませんな・・。 PR |
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コメント[ 4 ] トラックバック [ ]
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大きい大会にも小さい会場にも、いつもいらして頂いて有り難う御座居ます。
客席を見回して、常連の皆さんを発見するたびに何だか「ホッ」とする事が在ります。 そんな熱いファンがいる大日本プロレスを、異業種の者としては、本当に羨ましく思います。 これからも宜敷くお願い致しますね。 あと「リア王」のTシャツ気に入って頂けて本当に嬉しいです。作った甲斐が在ったと云う物ですね。 【2010/05/0607:04】||sasakitty#9377621e76[ EDIT ]
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これをアレコレ悩むのも楽しい時間です・・・。
売店は、シッチャカメッチャカでしたね・・・。どうにか人ごみをかいくぐって、レスラーと一緒の写真をいくつかゲットできましたけど
スタッフさんは相当大変だったと思います・・・。